過剰な洗浄が肌の乾燥を招く

健康的な肌をキープするためには適切な洗浄が欠かせません。ましてや顔はメイクをしたり、他の部位よりも皮脂分泌が活発であったりすることから、メイク汚れや酸化した皮脂汚れを落とすために、毎日の洗顔が重要です。しかしこの洗顔も度が過ぎてしまうと、肌の乾燥の原因になってしまいます。

本来肌には、肌内部に水分を保つための機能が備わっています。その機能を担っているのが、天然保湿因子と細胞間脂質、そして皮脂の3つです。過剰な洗顔は、これらの保湿物質を汚れと一緒に洗い流してしまうため、肌本来の保湿機能を奪ってしまう可能性があります。特にニキビや毛穴の目立ちに悩んでいる方は、毛穴の汚れを落とそうと必死になるあまり、洗顔の時間が長くなったり必要以上の力を込めて洗顔してしまったりするため注意が必要です。肌の乾燥に悩んでいるときには、洗顔の仕方や洗顔料の選択を見直してみましょう。

新陳代謝の乱れによるバリア機能の低下

乾燥肌の原因は不適切なスキンケアだけではありません。何らかの理由により肌の新陳代謝が乱れることで、乾燥肌になってしまうこともあります。肌の新陳代謝とはいわゆるターンオーバーと呼ばれるもので、このリズムが崩れると肌のバリア機能が正常に働かなくなり、肌の水分を保つ機能が低下してしまうのです。

肌の新陳代謝が乱れる原因にはさまざまなものがあります。そのなかでも睡眠不足は、細胞を生まれ変わらせる作用を持つ成長ホルモンの分泌を妨げるため、肌のターンオーバーに大きな影響を与えるのです。また栄養バランスが偏った食事も、肌の再生に必要な栄養を補えなくなるため、肌の新陳代謝を乱す原因になります。十分な睡眠と栄養バランスが良い食事を取ることで、肌の新陳代謝を正常に保ち、乾燥知らずの肌を手に入れることができます。